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セミノール 202604TX
カテゴリ:くだもの
おいしい柑橘ですが、購入タイミングがまずいのか、酸っぱいというコメントも多い柑橘です。
ファイル名:202603tx_003.jpg
セミノール
Seminole
フロリダ州の農務省果樹試験場生まれ。1910年代のこと。
「ダンカングレープフルーツ」×「ダンシータンゼリン」の交配。
ダンカンは、日本でもわずかに栽培されている原種に近いグレープフルーツ。
ダンシーは、フロリダのフランシスL.ダンシー大佐の庭で実生を育成選抜したもので、現在は商業栽培されていない品種です。
フロリダ州オーランドにある小さな湖「セミノール湖 Lake Seminole」が名前の由来。

ボートでバス釣りには最高の場所らしいです。
【 日本への導入 】
日本へ導入されたのは1955 (昭和30) 年。
柑橘会の世界的権威、田中長三郎氏がUCLAから種子で導入しました。
三重県の篤農家、桂清吉氏は田中氏と知り合いだったそうで、田中家に植わっていた中から、桂氏が枝変わりを商品化し広まりました。現在国内で栽培されているものは、この樹が元になっているようです。
「セミノール」のほか、同時に導入された「カラマンダリン」も同様に田中長三郎氏・桂清吉氏のペアで育成し広まっています。
【 セミノールの 国内栽培状況 】

平成元年には324haの栽培面積がありました。
令和2年時点では、120haまで減少しています。
ずいぶん減ってしまったな、という印象です。
大産地は、和歌山県。
国内産の約半数を占めます。
大分県、三重県の3県で、9割以上を産出しています。
そういう意味では、産地はかなり集中しています。
栽培面積が減少しているという事実は、栽培環境の課題や、市場の需給に応じた変化と考えられます。
消費者の嗜好や、トレンド、価格だけでなく、栽培者にとって有益だったかどうかも大切な要素。
元はといえば、米国産の柑橘。
国内の栽培事情に合わない部分があるのかもしれません。
店頭では、比較的手ごろな価格で入手することができます。
【 じっさいに食べてみた 】
つるっとした、光沢のある外観。
大きさは 温州ミカンに似ています。
皮が剥きづらいとされています。
スマイルカットを推奨するサイトも多いです。
あまり固く考えずに、手でむく方法をお伝えします。
おしり側に、爪で少し縦スジをいれます。

親指を突っ込んで、パカッと2つに割ります。

皮は、頭(軸)側から皮むきすると難しくありません。

じょうのう膜(薄皮)は少し厚めの印象ですが、抵抗なく食べられます。
酸味もありますが、甘味をとても強く感じます。
果肉も柔らかい。
多汁で、オレンジの香りと相まって、心地よい味わい。
ん-。おいしい。
小さいのに、とてもパンチのある味わいを楽しめます。
3月から収穫される晩生種ですが、早い時期に手を出すと、酸抜けしていない、酸っぱい個体にあたるかもしれません。
食べごろは、4月中~下旬くらいではないかなと思っています。
個体差はあるでしょうが、1個に、10粒ほどの小さめの種が入っています。
小房ごと口に放り込んで、モグモグしたら、種だけ「ペッ」と吐き出すのが簡単な食べ方。
お行儀悪いな と思う方は、赤道切りしたら種をほじって、スマイルカットしてみましょう。
口の周りがヒリヒリする時があるかもしれません。






