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貴陽 きよう スモモ TX
カテゴリ:くだもの
栽培は、なかなか大変なようです。
太陽の交雑ですが、この品種の枝変わりも出ています。
ファイル名:202608tx.jpg
貴陽
中生にあたるスモモ品種。
7月下旬ごろからお目見えして、お盆すぎても流通していたりします。
市場での評価が高い品種ですが、結実性に難があるほか、降雨による裂果など、栽培の点では課題も多いようです。色々な工夫と努力の末、私たちの手に届いています。
母品種の「太陽」の染色体は2倍体ですが、貴陽は3倍体に変異しています。
偶発的な交配によって、美味しい果実が出来た一方、障害も起きやすくなっているのでしょう。
【 品種登録情報 】
この品種は農水省に品種登録されています。
抜粋し転載。
農林水産植物の種類 Prunus salicina Lindl. (和名:ニホンスモモ種)
登録品種の名称 貴陽 (フリガナ:キヨウ )
登録年月日 1996/02/27
育成者権の存続期間 18年
育成者権の消滅日 2009/02/28
品種登録者の名称及び住所 高石鷹雄 (400-0425 山梨県中巨摩郡甲西町湯沢)
登録品種の育成をした者の氏名 高石鷹雄
この品種は,「太陽」の花粉親不明の交雑実生から選抜したもので,果実の外観が円,大果(200g程度)で果皮が紅色,果肉が淡黄色で,育成地(山梨県中巨摩郡甲西町)において7月下旬に成熟する中生種である。・・・果実の外観は円,果頂部の形はやや凹,大きさは極大(200g程度)・・・果肉の色は淡黄,果肉の硬さは中,粗密は密,果汁の多少及び甘味は多,酸味は少,渋味及び苦味は無,香気はかなり少である。・・・「太陽」と比較して,果実の外観が円であること,果頂部の形がやや凹むこと,果実が大きいこと,成熟期が早いこと等で,「パルル」と比較して,果実の外観が円であること,核と果肉の粘離が離であること,核面の粗滑が滑らかであること等で区別性が認められる。
スモモ(プラム)の大半の品種は「自家不結実性」で、元となった「太陽」も例外ではありません。
「自家不結実性」とは、同じ品種の花粉がめしべに付いても、実がならない性質です。
ですので、多くのスモモ園地では複数の品種を混植しています。
「貴陽」の花粉親は、DNAマーカーを用いた鑑定の結果、「小松すもも」とされています。
(研究成果) 酸味の少ないニホンスモモ新品種「ハニービート」 / 農研機構
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nifts/079312.html
参考
スモモ「貴陽」のジベレリン処理による収量安定確保 / 福岡県農林業総合試験場
https://farc.pref.fukuoka.jp/farc/seika/h26/26-07.pdf
ジベレリン処理が整理落果を防止し、結実安定に有効だとする論考
ニホンスモモ‘貴陽’における生殖器官の特徴と倍数性 / 静岡大学農学部
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hrj/8/4/8_4_407/_article/-char/ja/
三倍体の事例と、特性の異なる点について説明されています
【 食べた印象 】
200g以上ある、たっぷりした重量感ある果実。
完熟すると、「雲紋」とよばれる、トラ目模様が軸側に出てきます。

包丁で筋にそって一周、くるりと捻ると、きれいに2つに分かれます。ジューシーさを感じる断面。
果肉色は黄色で完熟すると、赤く染まる部分があります。
果肉も堅くはなく、柔らかいほうです。
香りは感じませんが、甘味が強く、濃厚な味わい。
酸味とのバランス感もよくて、美味しいスモモです。
ジューシーでなめらかな果肉、重厚な甘味、控えめでバランスの良い酸味。
何しろ、大きさたっぷりですので、豪華で贅沢な気分を味わえます。
皮ごと食べられますが、酸味が嫌だなという方は、ナイフで皮むきして下さい。
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