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早生ふじ
カテゴリ:くだもの
ふじが出てくるまでの中継ぎピッチャーみたいな印象ですが、品種がちゃんとあって違いがある事をアピールしてみました。
ファイル名:eaely-life-fuji-apple-20211005.jpg
早生ふじ わせふじ
早く熟成する変異(枝変わり)を育成したもので、品種名ではありません。
「ふじ」「サンふじ」よりも、早く成熟して出荷できるリンゴ。
「ふじ」の枝変わりや変異種で、血統を受け継いでいるので、外観は「ふじ」に良く似ています。
「ふじ」は、晩生種とされます。有袋栽培で11月ごろから出荷されますので、収穫期が1か月程度早い「早生ふじ」は、中生種という理解でよいかと思います。
【 早生ふじ の品種 】
「ひろさきふじ」 青森県弘前市の大鰐勝四郎氏の園地で見つかった枝変わり
「ほのか」 青森県平川市の景幸園で「ひろさきふじ」の枝変わりを発見
「やたか」秋田県平鹿郡増田町で平良木忠男氏の発見
「紅将軍」 山形県東根市の矢萩良蔵氏が、「やたか」の枝変わりを発見
「涼香の季節」山形県南陽市で船中和孝氏の発見 大玉傾向
「昴林」 福島県の圃場で枝変わりを発見したものとされます。
「出羽ふじ」 山形産のものを早生ふじ として販売しています。品種名ではなさそうですが、品種は不明で問い合わせ中です。
特に名のない「早生ふじ」品種はあるかもしれません。
「紅将軍」「涼香の季節」 は、天香園が農水省に品種登録しています。
「ひろさきふじ」の変異には、黄りんごの「黄輝(こうき)」があります。「つがりあんアップル」ファミリーの一員。弘果弘前中央青果の専売利用品種です。
【 「ふじ」 との違い 】
「ふじ」の枝変わりの総称で、同じ血統ですので、外観や味わいが似ています。
一般は、やわらかめの果肉 で、酸味が少ないという評です。
傷みやすい、保存性が良くないとされる品種もあります。
甘みの点では、あまり期待してもかわいそうというものです。
味わいが本番「ふじ」に引けをとらないものもありますが、期待しすぎてガッカリした経験があります。日持ちも一般に短い印象です。早めに食べましょう。
一足早く、「ふじ」りんごを食べたい!というニーズに応える商品です。
違いを探しても、あまり意味は無さそうです。
市場ウケの点では、絶大な人気で、誰でも知っている名前の「ふじ」が入っていたほうが、何かと有利。
それで、特に品種名を明記しないのだと思います。
一方、品種名に「ふじ」が入っている早生ふじは、「ひろさきふじ」「出羽ふじ」。
「地名」+「ふじ」です。地域ブランド化戦略です。
「ふじ」から生まれたので、あやかり商法というわけではないですが、「ふじ」人気が続く以上、今後も品種を明示せず「早生ふじ」として売られ続けると思います。
202110改