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コスモふじ りんご
カテゴリ:くだもの
ファイル名:202012220.jpg
コスモふじ こすもふじ
ラテン語cosmo =宇宙を意味する言葉。
「宇宙ふじ」とはまた、壮大な名前です。
品種登録はされていないと思います。
青森県弘前市 川越氏の園地で見つかった との記述があります。
https://ameblo.jp/applepapa24/entry-12772026441.html
ひときわ早く着色するので、発見できたようです。
苗木の入手は現在難しいようですが、カタログ等探してみてください。
【 枝変わりについて 】
この品種は、「ふじ」の枝変わり。
栽培面積ももっとも多い「ふじ」ですので、枝変わりも発見件数が多いのでしょう。
枝変わりは、本来の遺伝ではない異なる形質となったもの。
枝変わりが起きる確率は1,000,000分の1くらいという話です。
「ふじ」に関しては、数えてみたことも無いですが、確かに多くて、一説には100種位あるのではと言われます。
先ほどの確立を当てはめると、100万×100種=1億本の樹があるのでしょうか。
R3年のりんご栽培面積は35,300haです。
りんご大学さんによれば、1haあたり栽培本数1,130本ということです。
1,130本×35,300ha≒約4000万本くらいの樹が国内にあることになります。
ですので、実際の枝変わり確率は、100万分の1よりも少し高いのでしょうね。
リンゴの場合、少なくとも40万分の1以下になる計算です。
くだらない話ですが、気になると止められなくなるんですよね。
【 「コスモふじ」の「ふじ」との違い 】
晩生で、外皮が濃い紅色をしています。
着色の良い品種。濃い紅色になりやすいです。
大きさ・形状には差がありません。
堅めとの評が多く、蜜入りしやすくなっています。
【 じっさいに食べてみた 】
秋田県大潟で入手した横手産もの。
皮から強くてとても良い香りを発しています。
香りも、レモンかカンキツに近いような香りでした。
「ふじ」に比べて、やや赤黒みが強く、おしりの方まで着色しているものもあります。
堅めの果肉との評が多いですが、食べた個体は、そうでもなく、サクサクと食べやすい状態。
酸味も強く感じられて、良い個性だなと思いました。
断面は蜜いり。2個購入しましたが、どちらにも入っています。
甘さは、おとなしい印象で、個人的には「香りの良さ」と「酸味の心地よさ」が印象に残りました。