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きみと HFF63
国立弘前大学の育成品種。
コードネーム風の「HFF63」で品種登録され、「きみと」は商標登録されています。
弘前大学農学生命科学部附属藤崎農場うまれ。
HFFは、Hirosaki大学の Fujisaki Farmの略号だったんですね。
「ふじ」と「東光」を交配育成とあります。
甘さたっぷり、香りもたっぷり、ジュースも豊富な、間違いなくおすすめのリンゴです。
HFF63(きみと)の育成過程の論文があります。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hrj/17/1/17_115/_pdf/-char/ja
弘前大学では1981年からリンゴ新品種の育成プロジェクトをスタート。
弘前大学は、「こうこう」「紅の夢」など複数の品種を育成登録しています。
育成品種の紹介ページ
弘前大学農学生命科学部 生物共生教育研究センター
https://nature.hirosaki-u.ac.jp/kyousei/research/apple.html
品種育成にかかわった、塩崎雄之輔弘前大名誉教授は、リンゴ剪定などリンゴに関する本を複数出しています。
【 品種登録情報 】
「きみと」は商標名で、登録された品種名は「HFF63」です。
作物区分 果樹
農林水産植物の種類 Malus Mill. (和名:リンゴ属)
登録品種の名称 HFF63 (よみ: )
登録番号 25147
登録年月日 2016/03/25
育成者権の存続期間 30年
品種登録者の名称及び住所 国立大学法人弘前大学 (036-8560 青森県弘前市文京町1番地)
・・・果実の大きさは中、果実の形は長円錐形、果実の王冠の強弱は無又は弱、果実のがくの開閉は中、果皮のろう質の多少は無又は少、果面の粗滑は中、果皮の地色は緑白、・・・果肉の硬さは硬、果肉の色は白、果実の甘味は中、果実の酸味は低、果実の蜜の多少は多、果心の形は円形、開花始期は中、収穫期は晩である。 出願品種「HFF63」は、対照品種「王林」と比較して、果柄の太さが中であること、果実の蜜の多少が多であること等で区別性が認められる。対照品種「こうこう」と比較して、果実の形が長円錐形であること、果実の王冠の強弱が無又は弱であること等で区別性が認められる。
農水省品種登録に蜜入り画像があります。みごとに全部蜜入りですね。
http://www.hinshu2.maff.go.jp/vips/cmm/file_library/30000/27815/27815_4_29.jpg
ちなみに、蜜自体は甘いわけではないですが、消費者イメージは良いです。
【 きみと の商標登録情報 】
登録番号:第5920266号
先願権発生日:平成28(2016)年 6月 29日
商標(検索用):きみと
権利者 氏名又は名称:国立大学法人弘前大学
住所又
商品及び役務の区分は、果実、苗木のほか、冷凍、菓子調味料類、清涼飲料。後日酒類も追加されています。
苗木の販売は原田種苗の専売となっています。青森県外でも栽培できるようです。
王林に代わる、期待の黄リンゴですね。
【 じっさいに食べてみた 】
ラベル名称が登録されていなかったため、手書きでラベルに「きみと」と書かれていました。
きれいで鮮やかな黄色。全体に縦長のものと丸い形のものがありました。
おしりの部分にデコデコがあります。
ロウ質は少し感じられベタベタします。玉の大きさも32玉ほどで、立派でした。
香りがとても良く、甘さもとても強いです。
とても甘い。そして爽やか。
ジュースもたっぷりして、満足感に寄与しています。
蜜入りしやすい品種のようです。
皮つきで食べても違和感がないので、皮むきしないほうが良いと思います。
実の堅さはしっかりして、食感も強いです。
甘くて香りよし、ジュースたっぷり。
大玉なのに、充実した味わい。
最後まで食べ飽きることなく、とても美味しいリンゴでした。
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