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秋田紅あかり
カテゴリ:くだもの
ファイル名:akita-beniakari20210928.jpg
紅あかり 秋田紅あかり
【 品種登録情報 】
農水省品種登録データベースより抜粋転載
作物区分 果樹
農林水産植物の種類 Malus Mill. (和名:リンゴ属)
登録品種の名称 秋田紅あかり (よみ:アキタベニアカリ )
登録年月日 2005/02/07
育成者権の存続期間 25年
品種登録者の名称及び住所 秋田県 (010-8570 秋田県秋田市山王四丁目1番1号)
この品種は、自然交雑実生から選抜して育成されたものであり、果形が長円、大きさが大、果皮を被う色が赤の育成地(秋田県平鹿郡平鹿町)では10月下旬に成熟する晩生種である。・・・果肉の色は黄白、褐変化、硬さ及び肉質は中、蜜の多少は無~僅、甘味は高、酸味は弱、渋味、香気及び果汁の多少は中、・・・成熟期は晩で育成地においては10月下旬である。結果の早晩は中、後期落果は無~僅、普通貯蔵及び冷蔵貯蔵は長、心かびの発生は無~僅である。 「ふじ」と比較して、果皮を被う色の強さが濃いこと、果皮のひびが有ること等で区別性が認められる。
上記解説にあるとおり、晩生で酸味が少なく、甘味の強い品種。
実際に食べても、酸味というものが、ほとんど感じられないくらい甘さ優位の品種でした。
【 育成について(農研機構) 】
狙いとして、「ふじ」偏向の構成を是正しようと、多様なニーズにこたえることをテーマにしています。
まったく、おっしゃる通りです。
交雑親は不明で、上記にも資料がない通りです。不明のまま、育成し、特徴的な外観と肥大性の良さ、甘味から優位として、そのままリリースされています。
参考 農研機構
https://www.naro.affrc.go.jp/org/tarc/seika/jyouhou/H17/kaju/h17kaju06.html
ここでは、「数年間は秋田県のみに限る」配布としています。
予算区分での判断なのでしょう。
【 たべた印象 】
写真の個体は横手市のもの。やや小ぶりの印象でした。
美しい雪模様のような果点。
まるで雪が降っているように見えます。
果点の美しさでは、「あおり27(紅あかり)」もありますが、こちらは、明瞭ではなく、品のある外観です。
堅めの果実の印象で、酸味はほとんど感じられません。
とても甘く、強い印象に残ります。
一方、皮も堅めで、舌に残りますが、香りも特有の不思議なもので、印象に残りました。
青りんご(黄りんご)では特徴的に出る場合がありますが、赤りんごで、酸味がほとんど無くて、ひたすら甘さを感じる品種というのも、珍しいと思いました。
そういう意味で独自性を感じましたし、今後評価が高まるといいなと思いました。
現状では秋田産限定です。
育成権が解除されて広まると、一気に市場を席捲する可能性があると思いました。
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