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シークワーサー
カテゴリ:くだもの
ファイル名:citrus-depressa20211011.jpg
シークワーサー シイクワシャー シークイァーサー 平実檸檬 クガニー
科:ミカン科 Rutaceae
属:ミカン属 Citrus
種:ヒラミレモン C. × depressaa
和名が「ヒラミレモン」。沖縄方言なので、言語化した時に色んな表記になります。
「シー」=「酢」。つまり、酢を食わせる ということになるようです。
台湾と沖縄諸島に自生しています。
青い状態で収穫され、完熟するとオレンジ色に近づきます。
本土で青果として流通することは少なく、瓶詰めにした果汁を利用することが多いですね。
酢の代わりに使うと、風味がよくて、とてもオススメです。ドリンクもGOOD。
【 産地と歴史 】
鹿児島の南約350kmの南方、奄美大島から沖縄本島~沖縄よりも台湾に近い与那国島まで、国内では、かなり南方で分布しています。
台湾に、野生種があることがわかっています。
沖縄の古事記にあたる文献に「おもろそうし」があります。江戸に入る前から江戸初期にかけて編纂されたもの。この中に、「黄金木」とあるものが、シークワーサーのようです。
歴史上、クネンボ(九年母)と呼ばれている柑橘があります。
シークワーサーも、実をつけるのに9年かかるのですが、果実の大きさが小さいので、クネンボとは区別されます。
由来については、今も解明途上です。
元はといえば、自生していたので、食べた果実をばらまくと自然に生えてきたもの、という認識だったようです。
昭和20年以後、戦後の甘味不足から急に売れるようになって、植栽するようになったようです。
改良された、大宜味クガニーのほか、数系統のものがあるとされます。長い歴史の中で、変異を続けています。
大宜味村は、沖縄シークワーサーの約6割を生産する大産地。栽培適地でもあるようで、同じような味に仕上がらないとか。
【 利用法 】
生産されているシークワーサーは、9割方がジュース加工に回されます。
11月下旬にはいると、甘味が増して生食用として出荷されます。
のこり1割の、うち半数は「青切り」と呼ばれる状態で、完熟する前の青い状態で収穫され青果用として流通します。
苦味があって、若々しいパンチのある味わい。
もう半数は、ミカン色をした完熟状態になって収穫されます。
完熟果は12月~1月に収穫されたもので、8分ほど色づいたものを収穫します。
糖度もあって、さわやかで大きめの果実。
ミカンのようにそのまま食べます。
流通量は少ないので、見つけたら食べておきたいですね。
季節限定の味。
【 レシピ 】
料理を一味変えるのに好都合な素材です。簡略にエッセンスだけ伝えます。
◆酢のかわりに 酢の物、ちらし寿司、浅漬け、マリネ
◆自作ポン酢 醤油、みりん、シークワーサー果汁、白だし、酢 1:1:1:1:1
◆バター+シークワーサー 1:3 お肉のソースに
◆砂糖漬け 半切りに砂糖がかぶるくらい 保存瓶で
◆シークワーサー塩 みじん切に塩15~20% 冷蔵保存
202211
202308改