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芋茎 ずいき
カテゴリ:やさい
古くから食べられた芋なので、多様な発展をして個性になっています。
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いもがら 芋がら からとりいも 芋幹 芋茎
【 ずいき とは 】
サトイモは、大きな葉をもっています。
葉は、根元から放射状に、太い葉柄(ようへい)に支えられ伸びています。
この葉柄部分を「ずいき」と呼んでいます。
赤と青と白があります。
「白ダツ」は、遮光して軟白栽培した葉柄です。
料亭など高値で引き合いのある食材。
【 いもがら? からとり芋? 】
乾燥ずいきで、主に東北での呼び名。
食品の保存方法は、冷凍、乾燥、塩蔵。
中でも乾燥は手軽な方法です。
山形県庄内地方や、秋田県由利本荘市周辺では、「からとり芋」「からとり」の名で見かけました。
「から」は、葉「柄」からきているようです。
葉柄の部分にあたるお芋ですよ ということでしょうか。
通常は、「ずいき」と呼ぶことが多いです。しかち、この地方では、「ずいき」は芋の部分を指したりします。
水でもどして、おでん、汁物、煮物、和え物などに利用されます。
【 余談 】
サトイモ自体が、ふるくから食べられてきた食材。
「ずいき」は、伝統行事になったり、意外なところで活躍しています。
◆ 北野天満宮「ずいき祭り」
京都市上京区 北野天満宮で10月初旬おこなわれる秋の祭典。
4日には、野菜やずいきなどの乾物で飾られた「ずいき御輿」を見ることができます。
北野天満宮HP 祭典 行事
https://kitanotenmangu.or.jp/event/
◆ 熊本城
強固な守りで知られる熊本城。100名城の中でも人気のお城。
加藤清正らが築城したとされます。
震災後、天守閣が復活再建されています。
じつは、別名「食べられる城」。
籠城戦になっても、飢えをしのげる工夫がされています。
「ずいき」は、畳の芯の部分に入れてあったそうで、通常はワラを使いますが、代用品として「ズイキ」を使っています。また、土塀にも塗り込んでいたそうです。
【 ずいきの甘酢漬け 】
越後~北陸~岐阜あたりでは、真っ赤に染まった 甘酢漬けを見かけます。
「酢ずいき」「ずいきなます」「すこ」と呼んでいます。シャキシャキ感があって、美味しいですよ。
下処理は、洗って、うす皮むき。写真は八ツ頭のもの。
すぅ~っと剥けます。ポキポキ折りながらやると早いです。
たっぷり剥きました。このあと、水につけアクぬきします。
酢・砂糖・塩・生姜などで漬け汁をつくります。
ずいきは、熱湯でサッと茹でます。
ザルにあげたら、熱いうちに、漬け汁に入れるのがポイント。
焼酎のソーダ割りにも良く合う、おいしいおつまみです。
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