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小夏 土佐小夏|心にチクっとささるワードで作る「ちくわPOP(ちくわぽっぷ)」|農産物直売所やスーパーの青果売り場の活性化に!農に特化したPOPが無料!!

小夏 土佐小夏

カテゴリ:くだもの

文字差し替えです。いくつかの名前で出ています。写真はハウスものです。外観もきれいです。

ファイル名:2-20210122.jpg

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ヒュウガナツ 日向夏 ニューサマーオレンジ 小夏  土佐小夏  

 

科:ミカン科 Rutaceae

属:ミカン属 Citrus

種:ヒュウガナツ C. tamurana

 

タチバナ系統が花粉親です。花粉親はわかっているのですが、種子親は不明となっています。

大型で、黄色みのある外観。

見た目はグレープフルーツに似ていますが、食べると、まったく別物でとても美味しい柑橘です。

「雑柑橘」の一種。「ザツカン」と呼んでいますよね。

 

 

【 誕生と育成 】

 

宮崎市曾井(旧 赤江村)の真方安太郎氏の宅地内で、偶発実生として発見されました。1820年、まだ江戸時代の話です。最初は酸っぱくて食べられなかったようです。

命名は植物学者の田村利親で、「日向夏蜜柑」。1888(明治21)年のこと。

現在は単に「日向夏」と呼ばれることが多いです。

高知県へ導入したのも、田村利親といわれ、「小夏みかん」「土佐小夏」の異名で呼ばれます。

静岡など、「ニューサマーオレンジ」の異名で流通しています。

発見から、名付けるまでの約半世紀の間に、あちこちに広まって定着したことが、たくさんの名前で呼ばれるようになったのでしょう。

宮崎大学の農学者 三輪忠珍(ただよし)氏が、生産技術を改良し、安定した経済作物となるよう尽力。また、種なし化に成功した(ハウス栽培)ことで、現在でも親しまれる柑橘として生き残りました。

 

実に発見から200年が経過している果物。

 

独特な個性を持った柑橘で、見た目と違ってグレープフルーツではないし、オレンジやみかんとも全く違った個性を持っていることが、存在価値を高めています。

アルベドごと食べてくださいという辺りも、この柑橘を面白いものにしています。

独特の香りをもち、とても「爽やかさ」を感じられる柑橘です。

 

 

【 輪切りにしてみると、こんな感じ 】


 

種ありとして描いています。

皮(フラベド)の下層に、白くてふわふわした、「アルベド」があります。

この部分も味わうというのが、この柑橘の楽しみ。

なので、手で皮むきするのではなく、リンゴ剥きのように、包丁でうすく黄色い外皮を剝いていきます。

 

【 日向夏の切り方 例 】

 

みかんでも、お馴染みのワタの部分、「アルベド」。

実は、食物繊維がたっぷりあって、取り除くのは、もったいない!のです。

日向夏の場合、アルベド部分に苦味がなく、ほんのりと甘くしっとりしています。

食べない手はありません。

この柑橘特有の、楽しみ方です。

 

 

【 その他 】

 

昭和50年ごろから生産量が増加。近年はあまり増減が無いようです。

宮崎、高知、静岡が大きな産地です。

宮崎、高知は、明治期から導入された作物。静岡県には大正9年に導入されたそうで、いずれも古くからの産地です。

 

10アールあたりの収量は、1トンちょと。他の作物と比較すると、温州ミカンが1.8トン、リンゴで2トンと、ヒュウガナツの収穫量は少な目。経済作物として

 

柑橘の中では、めずらしく「単胚性」の種子です。

そのため、交雑品種を生み出しやすく、比較的メジャーな「はるか」や「阿波オレンジ」「ひめのつき」などの交配種があります。

 

栽培歴史が長いこともあって、枝替わりも多く存在します。

 

柑橘の特殊性については、難しい表記が多いので、時間をかけて判りやすくかみ砕いて説明していきます。

もう少しお時間をいただきます。

 

 

202212

関連ワード

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