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タワラヨーデル
カテゴリ:やさい
ファイル名:20200707_003.jpg
タワラヨーデル
長崎県 俵正彦氏が育成した、アンデスレッド(ネオデリシャス)の変異種。
アンデスレッドは南米系の丸っこい形の赤皮じゃがいもで、強い粉質。
タワラヨーデルは、まが玉型の楕円形でやや粉質で、性質もマイルドで扱いやすい品種になっています。
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農水 DB 一部抜粋 中略
作物区分 食用作物
農林水産植物の種類 Solanum tuberosum L.
(和名:バレイショ種)
登録品種の名称 タワラヨーデル(よみ:タワラヨーデル )
出願年月日 1996/07/12
出願公表の年月日 1999/03/18
登録番号 8214
登録年月日 2000/07/31
育成者権の存続期間 20年
育成者権の消滅日 2004/08/03
品種登録者の名称及び住所 俵正彦 (859-1205 長崎県南高来郡瑞穂町西郷丁231番地)
登録品種の育成をした者の氏名 俵正彦
この品種は,アンデス赤の変異株であり,いもの形はまが玉状,いもの皮色は全体が赤,肉色は黄の調理用品種である。叢性はやや直立型,個重型・個数型の別は中間型,幼芽の色は赤,茎の長さ及び太さは中,色は赤,葉色は緑,花の大きさは中,色は赤系,ふく枝の長さは短,いも着生の深浅は浅,長短は極長,扁平度は弱,形はまが玉状,皮色は赤,表皮の粗滑は滑,目の深浅は極浅,肉色は黄,肉質はやや粉である。「デジマ」と比較して,いもの形がまが玉状であること,皮色が赤であること,肉色が黄であること等で,「アイノアカ」と比較して,いもの形がまが玉状であること,皮色が赤であること,表皮の粗滑が滑であること,肉質がやや粉であること等で区別性が認められる。
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アンデス赤の変異であると明記してあります。
たくさんの品種を個人で開発した、俵正彦氏。
じゃがいもは、シストセンチュウや、病気などが発生すると大きな被害になるので、土壌消毒が当たり前でした。より安全なじゃがいもを生産したくて、土壌消毒をしないですむ方法を考えた末に、交配の力ではなく、突然変異による品種の力による改良ができないかに取り組んだとのこと。
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俵種苗農場の、俵正彦氏は、すでに亡くなられています。享年63歳。
小学校4年からすでに農作業で家計を支えていたといいます。
生涯に10品種以上のじゃがいもを開発した個人育種家。突然変異(俵は変緯と表現している)
新・農業経営者ルポ に、生涯が詳しく記録されています。波乱万丈な篤農家の生涯、読み応えがあります。地道な努力に頭が下がります。篤志家が日本の作物を支えているエピソードです。
https://agri-biz.jp/item/content/pdf/4798?forward=%2Fitem%2Fcontent%2Fpdf%2F4798
子息 俵圭亮氏は画家で後継者。
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俵正彦氏の育成品種
農業経営者 新・農業経営者ルポより転載
(1)タワラムラサキ(1993年に出願、1997年に品種登録)
(2)タワラヨーデル(1996年に出願、2000年に品種登録)
(3)タワラマガタマ(同)
(4)グラウンド ペチカ(同)
(5)サユミムラサキ(同)
(6)タワラアルタイル彦星(長女の俵直子名義で2005年に出願、2008年に品種登録)
(7)タワラ小判(同)
(8)タワラ長右衛門宇内(同)
(9)タワラポラリス北極星(同)
(10)タワラマゼラン(同)
(11)タワラビーナス(2012年に出願、品種登録に至らず)
(12)タワラ ワイス(同)
(13)徳重ヨーデルワイス(同)
(14)クワタルパン(同)
(15)朱美呼ヴェガ織姫(2013年に出願、品種登録に至らず)