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アンデスレッド ネオデリシャス アンデス赤
皮色の赤い、特徴的なジャガイモ。
果肉色は黄色っぽい赤味のある色です。
赤い色のスジが皮に沿って入ったりしますが、よくある性質で異常ではありません。
赤い色の正体は、「アントシアニン」。
南米産ジャガイモと、北米産ジャガイモの交配ですが、日本で生まれた品種です。
【 ジャガイモの歴史 】
元々、ジャガイモは、南米アンデスあたりで生まれたもの。冷涼で3000m級の高地です。
インカ帝国を支えた重要作物。
16世紀にスペイン人の奴隷商人コロンブスがインカ帝国を滅ぼし、ヨーロッパに持ち込みます。当初は観賞用だったようですが、徐々に飢饉を支える重要作物として支持されます。
拙文で、ジャガイモ全般について、記述したものがあります。
ジャガイモ界全体が俯瞰できます。長文ですが、どうぞご覧ください。
ちくわPOPブログ 「じゃがいも」について
https://tikuwapop.com/blog/2022/05/17/poteto-hidtory-worldwide/
【 アンデスレッドの誕生 】
当該品種は、アンデス地方の「ソラナム・フレハ」と「アーリーローズ」の交配とされています。
昭和40年代に、名城大学名誉教授 川上幸治郎氏の手によるもの。
岡山県邑久郡牛窓町(現 瀬戸内市)の採種農家が、在来種として栽培を繰り返し、維持したものが、世間に広まり、人気が出ました。
育成者の間では、「ネオデリシャス」の名前で呼んでいたそうです。
農水省の品種登録は確認できません。
二期作向きの品種なので、暖地のほうが適地なのでしょう。現在も、岡山県を中心に現在栽培されています。
品種登録はされていません。
麒麟麦酒が「ネオデリシャス」の名前で、一旦品種登録をしましたが取り下げています。理由は不明です。
原原種の保存は、岡山県、その後十勝で保存されています。
日本での品種管理は、基本的に性善説にたっていると感じます。非常にオープンマインドな篤志家が多いですね。
品種の管理が重要な時代。
対国外については対策されたいです。
202112改
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