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べにまさり 紅まさり ベニマサリ かんしょ農林55号
商品名として「紅まさり」で流通していたりします。
登録名は、平仮名表記です。
「べにまさり」の名前の由来は、赤色の皮で、多収な性質を表現しているとのこと。
【 品種登録情報 】
農水省に品種登録されています。抜粋し転載。
農林水産植物の種類 Ipomoea batatas (L.) Lam.(和名:カンショ種)
登録品種の名称 べにまさり(よみ:ベニマサリ )
出願公表の年月日 2002/03/22
登録年月日 2005/03/23
育成者権の存続期間 20年
品種登録者の名称及び住所 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 (305-8517 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1)
この品種は、出願者所有の育成系統どうしを交配して育成されたものであり、草型はやや匍匐で、葉は心臓形、いもの皮色は赤、肉色が淡黄の食用向きの品種である。---藷梗の長さは中、強さはやや強、いもの形状は紡錘形、大小は中、皮色の基本色は赤、補助色は無、皮色の濃淡は中、分布は均一、肉色は淡黄、条溝は微、皮脈は無、外観はやや上、萌芽伸長の遅速はやや早、萌芽の多少及びアール当たり上いも重はやや多、カロチンの多少は無、黒斑病抵抗性はやや強、ネコブセンチュウ抵抗性は中である。「高系14号」と比較して、葉形が心臓形であること、いもの皮色(補助色)が無いこと、黒斑病抵抗性が強いこと等で、「ベニオトメ」と比較して、節色及び葉脈色が無いこと、いもの肉色が淡黄であること等で区別性が認められる。
育成経過は、以下に詳しいです。
「カンショ新品種“べにまさり”の育成」九州沖縄農業研究センター畑作研究部サツマイモ育種研究室
https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/archive/files/naro-se/p59-84.pdf
平成4年に九州農業試験場畑地利用部甘しょ交配研究室で、皮色や食味に優れた「九州104号」を母、外観と食味に優れる「九系87010-21」を父として交配したそうです。
耐病虫性では、サツマイモネコブセンチュウ抵抗性は,育成地では中で,“コガネセンガン”,“高系14号”より強く,“ベニオトメ”より弱。特性検定試験ではやや強と判定しています。
各地で試験栽培され、徳島、茨城、佐賀で、糖度が高く、外観が良くて多収、ということで導入されることになったそうです。
【 実際に食べてみた 】
焼き芋にした印象。202201
外観はきれいな紡錘形。形も揃いやすいようです。
皮色が、赤色がかった紅色で、他と違ったオーラが感じられます。
しっとりして、水分というか蜜が多く、見るからに甘そうな感じ。
ホクホクではありません。
香りも良い品種です。
かなりなめらかな肉質で、筋っぽさは無かったです。
なめらかさの点ではシルクスイートに似て、優秀な印象。
蜜が安定して、とても甘く感じました。
これは、かなり美味しいお芋です。
しっとりして、品のある焼き芋になります。
蒸し芋でも美味しいと思います。
焼き芋専門店でも、人気が出ている品種。