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タアサイ ターサイ

カテゴリ:やさい

冬場が旬。うまみも強いです。
和食にも向いていますよ。

ファイル名:202103000_002.jpg

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タアサイ ターサイ キサラギナ ヒサゴナ 如月菜 塌菜(ターツァイ) 
英語表記 Chinese flat cabbage、Rosette pakchoi 


目:アブラナ目 Brassicales

科:アブラナ科 Brassicaceae
属:アブラナ属 Brassica
種:ラパ B. rapa
変種:タアサイ var. narinosa


濃い緑色の中国野菜。結球しないタイプで、肉厚。気温が低いと、地面の近くで放射状に葉を開きます。


英名のロゼット・パクチョイは、地面からロゼット状に葉が出る、パクチョイ ということなのでしょう。

ロゼット状とは、根元から横広がりに放射状の葉が出るもので、タンポポが判りやすいです。

ロゼット型の植物の利点は、茎をつくるエネルギーを節約できること、葉が開張して太陽をたくさん浴びれることがあげられます。生存戦略上有利です。


タアサイとは、地に這う菜という意味だそうです。

ただ、気温が上がると、こんな風に、直立ぎみになるようです。


本国では、華北・華中など揚子江の北側でつくられています。

華南では栽培は少ないそうです。

耐寒性があることや、寒さで食味が良くなることが影響しているのでしょう。



【 日本での栽培 】


日本には昭和のはじめに、各地に導入されます。

興津園芸試験場が最初とされます。
昭和10年以降、群馬県農業試験場に導入され、日本の気候に順化します。

熊沢三郎によって「キサラギナ」の名を与えられます。

キサラギ=「如月」。旧暦2月をさす日本の暦である「和風月名」です。


なかなか普及には至らず、のちの日中国交正常化(1972年)以後増えていったとされます。


冬野菜のイメージがありますが、業務用需要も大きいので、ハウス等で通年栽培されています。

大産地は、静岡、茨城、北海道で、国内産の8割を占めます。


タアサイとの交配もでています。

タキイ 「ちょうほう菜」(コマツナと)
タキイ 「ビタミン菜」(大阪しろなと)
ウタネ 「サラダ小松菜」(コマツナか)
タキイ 「みそめ」(コマツナと)


アブラナ科は交雑しやすく、「植物界の犬」と呼ばれるほど、変種が多いです。

種苗会社のもの、自然発生したもの、個人で交配したものもあるようです。


雪菜、ちぢみ菜、ちぢみ雪菜には、ターサイ系統のものがあります。

くわしくは、拙文「雪菜」を参照ください


【 食べ方 】


タアサイは油との相性がよいため、炒め物に最適です。

熱を加えると甘みとコクが出るので、中華炒めが典型的な利用法。

アクは少なめでクセがないことも、料理の幅を広げます。

アクが気になるときは、さっと茹でると、気にならなくなります。

火を通しても緑色は損なわれず、鮮やか。

ただ、加熱しすぎると、おいしくない印象です。
できれば短時間で仕上げたいです。

鍋物やみそ汁、おひたしなど、和食にも使えます。


寒さに強く、霜に当たると糖分をたくわえて甘味を増すので、中間地の露地なら、秋まきが良いです。

ビックリするほど大きくなる場合があります。
外観上は、葉っぱのちぢれた感じが、寒締めほうれん草に似ています。


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202403改

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やさい葉物タアサイターサイキサラギナ雪菜ちぢみ雪菜アブラナ科

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