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スルガエレガント するが甘夏
洒落た名前ですが、昭和生まれの、比較的古参になる柑橘です。
昭和33年、静岡市の杉山辰雄氏が種無し甘夏を育成しようと試みます。
コルヒチン処理をした谷川文旦に、川野夏橙を交配した実生から、育成選抜したとされます。
コルヒチン処理は、スイカの倍数体を変え、種なしスイカにする手法でも使われる場合があります。ちなみに劇薬。あまり使われなくなっています。
JA静岡市 特産品一覧/スルガエレガント
https://ja-shizuokashi.or.jp/archives/croplist/surugaelegant
ここでは、「文旦と川野夏橙を交配した早生系の甘夏」であると紹介されています。
面白い動画リンクも貼られています。是非ご覧ください。
【 商標登録情報 】
するが甘夏では登録がなく、「スルガエレガント」名で商標登録されています。
登録4704183
登録日:平成15(2003)年 8月 29日
商標(検索用):スルガエレガント
権利者 氏名又は名称:静岡市農業協同組合(JA静岡市)
上記は「青果」として取得。
登録6307853で、別に酒類・加工食品・飲料等も取得しています。
なお、農水省に品種登録は確認できませんでした。
【 じっさいに食べてみた 】
正直、あまり期待しないで入手。
外観的には、甘夏に似た感じ。皮はデコボコしているものの、案外きれいな印象です。
雑柑イメージで食べてみたのですが、
ん~、実に品のある味わい。
雑味が少なく、種は多いものの、香りがよくて、果肉も洗練された印象。
かなり美味しいです。
惜しむらくは、皮が厚く、しっかりとしていて、皮むきのたびに、手がグチャグチャに。
剥きやすい=手間が無い。
種が無い=食べやすい
ということで、香りや洗練された味わいは大いに気に入りましたが、食べやすいのかと言われれば、まぁ、よくある雑柑の仲間というくくりになります。
せっかくの、品のあるこの柑橘。
うまいプロデューサーが出て来るのを待ちたいと思います。
20230620