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ピンクレディー Pinklady クリップスピンク
「レディー」と、伸ばす表記です。
「合同会社日本ピンクレディー協会」が、生産者募集をおこなう、会員制。
生産者は、商標権使用料を支払うシステムです。
所在地:長野県安曇野市三郷温2280-3
2022.05時点で「現在は生産者の募集は原則として行っておりません」とのことです。
品種名が「クリップスピンク」。
栽培に関する権利の管理者はApple and Pear Australia Limited (APAL)。
商標のPinklady は世界共通です。
「ペッパー警部」の方々とは特に関係はありません。
名前も、「ピンク・レディー」で、名前に中点が入ります。
【 日本ピンクレディー協会について 】
2020年版冊子を公開しています。
http://pinklady-japan.co.jp/cp-bin/wordpress5/wp-content/uploads/2020/12/PinkLady%E5%86%8A%E5%AD%902020.pdf
協会情報については、こちらを参照ください。
【 りんご「ピンクレディー」 について 】
公開されている冊子から、生まれた経緯の部分を転載します。
以下
オーストラリア西オーストラリア州の園芸試験場で育成されたりんご(品種名:Cripps Pink)から生まれたブランドです。1973 年、Golden Delicious と Lady Williams の掛け合わせで誕生したこのりんごは、その魅力的な特徴を活かして 90年代初め頃からブランドアップル Pink Lady®としての道を歩み始めます。
Pink Lady® (Cripps Pink)は世界 12 カ国で栽培されています
その後、ヨーロッパをはじめ世界各地で『まるでシャンパンのようなりんご』として知られるようになり、Pink Lady® は瞬く間に世界をリードするブランドアップルに成長しました。
そして 2006 年、日本国内での生産・販売ライセンスを取得し、呼びかけに集まった9名のりんご生産者と苗木生産者よる日本ピンクレディー協会が設立されたのです。
以上
この冊子によれば
(日本)国内の栽培本数:Cripps Pink 8660 本、Matilda1540 本で、Matilda は Cripps Pink の枝変わりだそうです。
ちなみに、レディ ウィリアムズは、オーストラリア原産の品種。
「ピンクレディー」は、クリップスピンクのうち、一定基準以上のものに使用される登録商標ということで、品種名というわけではなくブランド名です。マチルダとの違いは、わかりませんが、出荷時点では「ピンクレディー」になるのでしょうか。
2020年時で44名の生産者が登録されています。県別生産者数は以下。
長野県(31)群馬県(3)茨城県(3)山形県(3)岩手県(1)青森県(2)北海道(1)
圧倒的に長野県。青森県では、気候のせいか、完熟できにくいとされます。
【 じっさいに食べてみた 】
長野・小布施産のもので4個入りでした。
表面が妙にデコボコしているものもあります。
色は「ピンク」とは言えないような気がしましたが、きれいな赤味のある色づきで、黄色や黒っぽいものではありません。
やや小型で、手のひらサイズという感じです。6cmくらいで可愛いサイズ。
パッケージに、会員専用と思われるシートが入っていて、シールが貼られています。
軸まわりがデコのあるものがありました。異常ではないようです。
果肉は褐変しにくいとの評もありますが、そうでもなかったです。
果肉はみっちりとした密で、印象的でした。
果肉も、とても堅く感じられます。
香りがあって、甘味はそれほどでもないですが、酸味がとても心地よい。
歯ごたえ、香りとともに、なかなか美味しいものでした。
皮は、個体が小さいので気になる人もいるかもしれません。
少々皮が舌に残る感じがありました。
丸かじりしたいサイズではあります。
11月下旬に収穫される、かなり晩生の品種のようです。保存性がとても良いようで、入手は4月でしたが、異常はなく、しっかりとした実で、本来の味とおもわれる個体でした。
貯蔵直後はあまり美味しくないそうで、酸抜けした1~2月以降に食べるのが良いそうです(杉山芬(かおる)さんのページより)。