素材ダウンロード
十勝こがね トカチコガネ
とても優秀な性質を持っているのですが、栽培はなかなか広がらないのが実情です。
【 農水品種登録 】
登録内容を抜粋転載 以下
作物区分 食用作物
農林水産植物の種類 Solanum tuberosum L. (和名:バレイショ種)
登録品種の名称 十勝こがね (よみ:トカチコガネ )
登録年月日 2000/12/22
育成者権の存続期間 20年
育成者権の消滅日 2020/12/23 ※期間満了
品種登録者の名称及び住所 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 (305-8517 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1)
この品種は,出願者所有の育成系統どうしを交配して育成された固定品種であり,いもの形は楕円形,皮色は白黄,肉色が淡黄の調理及び加工原料向きの品種である。叢性はやや直立型,個重型・個数型の別は個重型,幼芽の色は白,茎の長さは短,太さは中,茎翼は直,茎色(1次色)は緑,分枝数は少,萌芽時の葉色は緑,頂小葉及び小葉の形は中間,大きさは中,花の数は少,がくの色は緑,花の大きさは中,花色(1次色)は白,花粉の多少は多,結果数は少,ふく枝の長さは短,いも着生の深浅は中,長短はやや長,扁平度は中,形は楕円形,皮色(1次色)は白黄,表皮の粗滑は中,目の数は少,深浅は極浅,肉色(1次色)は淡黄,休眠期間は極長,枯ちょう期は早,早期肥大性は中,上いも平均1個重は大,肉質はやや粉,黒変の程度は無,煮くずれの程度及び舌ざわりは中,チップ・フライの褐変程度は微,食味は上である。「男爵薯」と比較して,花数が少ないこと,花色が白であること,いもの形が楕円形であること,目が浅いこと等で区別性が認められる。
【 主な特徴 】
昭和61年、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を有する早生。
大粒になりやすくて調理適性の優れる食用品種の育成を目標に、「R392-3」を母、早生、大粒で外観に優れる「69095-17」を父として交配、育成。
母方「R392-3」にはジャガイモシストセンチュウ抵抗性があります。
早生に分類されます。
肉色は黄色みを帯びていて、芽が浅いので歩留まりも良好。
男爵並のやや粉質で味のよいじゃがいも。でん粉価15.7。
休眠期間もごく長いとされ、貯蔵性も良いです。
フライにしたときの、褐変が少なく、フライ適性良好。
以下は令和元年の栽培面積データ
他とくらべても、かなりマイナーな存在。
上位から 数えて40位 となっています。
「男爵」よりも、優秀な品質だからといって、なかなか広まらないのは、バレイショ市場を象徴するような話です。
貯蔵性もいいのですが、味わいとしては、新じゃがよりも、貯蔵したもののほうが、本来の味わいになります。
202203
202209改