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フジマメ 千石豆 インゲンマメ(関西の一部) 藤豆 シロフジマメ 白花千石 加賀ツルマメ
Lablab purpureus hyacinth bean
科:マメ科 Fabaceae
亜科:マメ亜科 Faboideae
連:インゲン連 Phaseoleae
属:フジマメ属 Lablab
種:フジマメ L. purpureus
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つるあり/つるなし の一年草。莢(サヤ)が赤紫のものと、緑色のものがあります。
花色もちがっていて、赤紫莢は赤系、緑色莢のものは赤か白系が咲きます。赤莢のものが観賞用に好まれます。
起源ははっきりしません。アフリカか熱帯アジアとされます。熱帯を好む植物。
日本には9世紀以降たびたび導入されたようです。
千石豆は、実の形が千石船に似ているところから来たようです。沢山収穫できるので、豊作を意味しているとも。豊産性から、「アホ(ダラ)みたいに穫れる」ので金沢周辺では「ダラ豆」とも呼ばれるそうです。乱暴なようですが、愛称なのでしょうね。
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中間地で、ハウス栽培は5、6月、露地栽培は7月~9月。夏野菜ですね。
青果用は、若い莢を食用にします。収穫のタイミングが早くても遅くても本来の味ではないので、難しいところ。しかも、肥大スピードが早いので、良いタイミングを逃してしまいます。
キヌサヤなどと同じような食べ方です。すじとりして塩茹で1~2分。独特の香りがあって、なかなか美味しいものです。
「加賀野菜」として石川県では白花系品種が栽培され「加賀ツルマメ」とか呼ばれます。
「飛騨・美濃伝統野菜」として、岐阜県では千石豆を特産化。
愛知県では「白花千石」を「あいちの伝統野菜」としています。
熱帯性植物ですが、中京・北陸圏で特に好まれるのでしょうか。
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固定種として自家採種もされています。
特徴的なもので、市販されている種をピックアップしておきます。廃番・品切があるかもしれません。202202
野口のタネ
和歌山伝統・芭蕉成千石豆 赤花ふじ豆
固定種の赤花種です。若さやの色は緑。3粒づつ入るそうです。岐阜県採種。
アタリヤ農園
白花鵲豆 / 赤花鵲豆(フジマメ)
固定種 大手HCでも入手しやすいです 中国採種
あいちの伝統野菜シリーズ 白花千石豆(しろばなせんごくまめ)
ECで入手できます
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「食品成分データベース」で、野菜類/ふじまめ/若ざや/生 を検索できます。
栄養素を知りたい方は是非活用してみて下さい。
ちなみに、名前に「千石」がつく、「黒千石大豆」は、黒豆。北海道、岩手の特産。
完熟豆は生では有毒ですが、加熱して食用や薬用に用いられています。
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