「プラム」「ネクタリン」と「アプリコット」と「プルーン」 その違いってご存じですか?

投稿者: tikuwapop 投稿日:

ちくわの地域も梅雨明け。
真夏のような天気になっています。
昨日テニスをしていたら熱中症みたいになって
フラフラになりました。
練習2時間でリタイヤ。
体重おとさないといけないですね(笑)。

さて、山梨、長野、和歌山などでは、桃が最盛期。
産地の直売所は毎日がお祭り騒ぎでしょうね。
ジュワーっと、甘い果汁したたる
あの感じは、たまりませんね!
香りも桃特有の魅力です。
東北福島のほうは、これから!という感じでしょうね。

今日は、桃(白桃)の話ではありません。
必ず毎年話題になる、
(いえ、毎年ど忘れしている)、
あの、フルーツについてです。

「プラム」「すもも」「ネクタリン」
「アプリコット」「杏子」「プルーン」
って、
なんだか形が似ているけど、
何が違うのさ?という話です。

知ってるよ~という方は、
スルーしてくださってけっこうです。

ちくわも、毎年、「げっ!何だっけ」と
けっこう忘れてしまっているポイントもあるので、
おさらいしたいと思います。
それぞれ近縁なので、理解しておくと体系的な記憶になりますよ。
さあ、頑張りましょう!
目指せ!「知識商人」です。




まずは、簡単なところから。

「プラム」と「すもも」の違いは?

この2つは、同じものをさしています。
このことは、販売に関わるみなさんはわかっていると思います。
バラ科サクラ属の果実。スモモ亜属とされます。
スモモ亜属には、「梅」や「杏子(あんず)」も含まれます。
すでに謎めいて来ましたね!

そういわれてみると、それぞれ、なんだか似ています。
「酸っぱいモモ」なので、酢モモ→すもも になった、
とかならないとか。「すもも」の色々。

スモモといえば、
農家さんが出品するプラムの中には、
ずいぶんちっちゃいものがあったりします。
古事記にも記述が残っている古くからある果物なので、
原種に近いものが残っているんでしょうね。
市場に出回っているプラムは、すいぶん大型ではっきり違います。
実は、東洋系のものの改良種だそうです。
多くは、一旦アメリカに渡って改良されたものが広まりました。
「大石早生」は最も多く出回るプラムですが
「フォーモーサ」というアメリカ生まれの品種の交雑とされています。
「ソルダム」もアメリカから来た品種です。
でも植物学的な見地はちょっと違うようでプラムと呼ばれる範囲はもうすこし広いです。
そこがポイントかも知れません。


では・・・
「プルーン」って、何でしたっけ?

はい、答え。
プルーンも「プラム」です。

えっ!と思うかもしれません。
同じ近縁のご親戚です。
バラ科スモモ属の果実でセイヨウスモモ。
東洋系のすもも に対して、西洋系のプラムという
理解もそう間違いではないと思います。
「プルーン」はフランス語で「プラム」は英語。
語源はいっしょみたいです。
プラムを乾燥したものを「プルーン」と呼ぶことが多いです。
ドライフルーツ専用種もあり、こちらを指す場合もあります。
世界的にみると、生食用のものではなく、
ドライフルーツが中心。
国内産のものは、反対で、ドライではなく
ほぼ生食用果実として流通しています。
ちくわも、生食用を何度か乾燥して食べてみました。
うまくいくと、なかなか濃厚な味わいになります。
生食だと、なんだか酸っぱくて
味わいの薄っぺらな果物に感じますが、
ドライフルーツにしたほうが、
実は向いている果物もあるんですね。

ところで、
杏子(あんず)って何でしたっけ?

????????

バラ科サクラ属アンズ。
杏子(あんず)ですが、
「アプリコット」の和名が「杏子」と考えてよいと思います。
中国がルーツのようです。日本への渡来は古く、梅やスモモ、アーモンドと近縁のようです。
ほらね、スモモの近縁種ってことですよね!

ハーコットがよく知られています。
交雑しやすいそうで、種類もそれなりに多いようです。
ジャムではすっかりお馴染みですが、生食用果実としての立ち位置はメジャーではありません。
アンズは乾燥して、ドライフルーツとしても流通します。

さて、
だいたい似た種類の解説をしてみましたが
「ネクタリン」が出てくると、
「えっ!何が違うんだっけ???」となるのです。

ここまでは、
「スモモの近縁」と考えていいと思います。
しかし、「ネクタリン」は、
「桃の近縁」と考えると、
理解しやすいです。

では、
桃と決定的?に違うところは何
ん~・・・

それは、毛。
はい、おけけです(笑)。

桃って、よ~く見ると、うすーい
赤ちゃんみたいな細かな毛に覆われています。
ネクタリンには、それが「ない!」。
そこで区別されているようです。
食べても結構違うように思いますが、
それは、桃の進化が著しかったせいでしょうか。
ネクタリンは、
実は桃の「変種」と考えられています。
表面ツルツルなので
「油桃」「光桃」とか呼ばれているそうで。
甘味もありますが、酸味が強めです。
つまり、
ネクタリンは、桃の系統
スモモとは近縁。でもスモモ亜種ではない。
あくまで桃と近い親戚。
とまあ、
こんな風に考えてみました。
ネクタリンといえば、「不二〇 ネクター」をつい思い出してしまいます。
ギリシャ神話の霊酒「ネクタル」から名がついたようです。
国内でも10種類以上流通しているようですが、
あまり品種を明示して売られていないように思います。
ネクタリン探しは、
メッカの長野県に行くのが早道かもしれません。
皮ごと食べられますよ。
皮は、あまり気にならないです。
そこも、桃とは ちょっと違う点です。
あ、もちろん、
普通に桃を皮ごと食す方もおられるので、
決定的な差ではありません。念のため。
食感も味のうちなので、
皮を「食べる派」「食べない派」に
分かれるのは当然ですね。
他人はどうあれ、試してみて、自分で考えましょう。
自由とはそういうものです。




お客様に説明するネタになれば幸いです。
「すもももももももものうち」という言葉がありますが、
当たっていても、ちょっと違うという所を押さえたつもりです。
「知識」をたくさん持つと、
信頼につながります。
「知識商人」になりましょう!!

すももの、晩生種は、
とても美味しいものがあります。もっとあるのかも、
とおもうと、俄然欲望に火が付きますね。
是非探してみてください。

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