焼き芋 食べ比べ! にんじん芋 紅優甘 ベニアズマ

投稿者: tikuwapop 投稿日:

焼き芋の食べ比べサイトはけっこうあります。
ちょっと変わった品種をまぜながら、
2回にわけて、御覧頂こうというこころみ。
合計6品種7種類をお楽しみ?いただけますよ。

さつまいもを買うと、先ずは、たいてい焼き芋にします。
2種食べ比べが多いですね。
ベンチマークとして、味や甘さの評価が安定した
「ベニアズマ」や「高系14号(金時)」といったものを
比較対象にするとわかりやすいように思います。
個性的ではあるけど、既に一般的な品種になった「紅はるか」も、
ねっとり激甘品種どうしの比較には、もってこい ではないかと思います。

今回は、
①ホクホクの代表的品種で超メジャー
「ベニアズマ」 石川県 瀬川さん

②茨城県の銘産地の紅はるかブランド
「紅優甘(べにゆうか)」 JAなめがた産

③オレンジ果肉系の在来種
「にんじん芋」 鳥取県 浜根農園さん

の3種を、食べ比べてみます。
①と②は、ある意味、「定石」。
評価の定まった味です。
ダークホースは③のにんじん芋。

面白くなりそうですね。

ちなみに、まったく知らない方のために、少しだけ予備知識。

「ベニアズマ」関東で好まれるホクホク栗芋の代表的品種。
「紅優甘」は、JAなめがたブランドの特撰「紅はるか」。
「にんじん芋」は、浜根農園さんに問い合わせましたら、
とにかく以前からつくっている在来種で、品種は?「にんじん芋」だそうです。
隼人芋とは認識していないそう。焼き芋でも提供しているようですね。

果肉オレンジのにんじん芋の仲間には、おなじみ安納芋のほかに、
安納もみじ
灯龍蜜いも(とろみつ)熊本県山鹿地域ブランド化
フルーツこがね
アヤコマチ
マロンゴールド(鹿児島)ベニアズマ変異か
隼人芋
紅きらら
ヒタチレッド
ハロウィンスウィート
あかねみのり(干芋品種) 

といった品種もあります。けっこうありますよね。

ちくわも、まだ食べてない品種が多いです。
ハロウインスウィートと紅きららは次回焼いてみますね。
さて、今回はどうなるか・・・。お楽しみに。

使うのは、愛用の?焼き芋鍋。
三鈴陶器 「いも太郎」です。
三重県四日市の萬古焼。

陶器なので、きっちり水分をとばして、
時間はかかりますが、理想的な焼き芋を 勝手に作ってくれます(笑)。
天然の敷き石つき。4年ほど使い続けています。
「いも太郎」の良いところは、
焼けたな!という感じが わかりやすい所。
コゲつくでもなく、火が通っていないわけではないあたりで、
3~4回ひっくり返していると、焼けたな!と何となくわかるんです。
加減もしやすいです。
今日は、さほど寒くはないけどストーブを焚いて、
いも太郎くんと、待つこと1時間20分。




良い香りが充満してきました。
香りをお届けできなくて残念。
最新バーチャルVRは令和初期にはありません。

では、さっそく 食べてみますかー。
この時のために、お昼抜きです(笑)


まずは、東の雄「ベニアズマ」
紅あずま とか 紅東とも表記されたりします。
品種登録年月日1985/07/18と、そう昔でもないんです。
登録名は「ベニアズマ」なので、これが正しいです。

パカリと割ってみると、こんな感じ。

おおお、ホクホクの予感。
パクリと食べると、
例の、ホクホク、モグモグ、栗感覚。
このお芋は、栗に似た、良い香りがするのも特徴。
そして、喉がかわく(笑)。
これがまたいいんです。

甘さは、強くはないんですが、満足感はすごい!です。
あまり気にしていませんでしたが、
焼いた皮に、実がたくさんついて、もったいない・・・残念。
食べるとこが減るので、皮ごと食べてみたら、ゴワゴワして、
やっぱり皮むきして食べるほうが美味しいです。
つめたい牛乳を用意して食べたい焼き芋ですね。





「紅はるか」で表記されることの多いお芋ですが、
登録品種名は「べにはるか」。
品種登録年月日2010/03/11と割と最近なんです。
10年ほどで、一気に勢力を伸ばした、エリート品種。
芋産地茨城の、さらに選別されたエリートが
今回焼き芋にするJAなめがた産「紅優甘(べにゆうか)」
以前も焼き芋にしたので、今回2回目。
このお芋は、出荷時に焼き芋にいいサイズに揃えられています。
割る前から、蜜がダラダラ。手がネチョネチョになります。

さてと・・・

すんごいしっとり感。
写真では伝わりにくいですが、テカテカしています。
今まで気付かなかったですが、皮がとても薄い。
焼き芋にしても、皮むきしやすいです。
甘さは申し分なく甘いですね。
とにかくやわらかしっとりで、激甘。
香りはあまり感じない品種です。
前回も感じましたが、普通のべにはるかよりも、
品のある味わいなんですよね。数値化しにくい情報です。
ベニハルカはとても優秀。
一気に勢力を伸ばしたのも
納得いく甘さですね。

ダークホース登場!
「にんじん芋」です。
以前も2度ほど、「にんじん芋」と表示のあるお芋を
焼き芋にしたことがありますが、あまり良い印象がない。
なんだか、おいしく無かったんですよね。

今回は、「甘いよ」と太鼓判の
昔から作り続けられる「にんじん芋」ということで、
ワクワク。
やや小ぶりで、焼き芋にはちょうどいいサイズ。

何度かひっくり返すうちに、
「ん?ずいぶん柔らかい」。
ふにゃふにゃ、というわけではないですが、
明らかに、ベニハルカよりも、かなり柔らか。
これは、かなりシットリ系の予感。

割ると、見事な濃いオレンジ色の果肉。
湯気のむこうに、しっとりした実。
食べると、触った感じを裏切らない柔らかさ。
食感がほぼありません。
甘さは、かなり甘いベニハルカに近い甘さ。
違いは、香り。
「にんじん芋」ですから、にんじんの匂い?
いわゆるカロテン臭かなとおもいましたが、
柑橘様のような、フルーティーな香り。
嫌みのない香りです。
ベニアズマのような、栗っぽさとは全くちがう個性です。
ネットリ感が、粘度の高いジャムかペーストに近いですね。
想像以上に甘くて個性的。


たかが焼き芋とあなどるなかれ。3つをならべてみると、
個性が炸裂して、なかなか楽しい体験です。
次回は、

・ハロウィンスウィート(オレンジ果肉系)
・すずほっくり(期待の新星)
・紅きらら(オレンジ果肉系 来歴は不明)

ちょっとレアな品種のオンパレードです。
よくまあ希少なものをストックしたなぁ。
基準となるベンチマーク品種に「ベニハルカ」を一緒に焼いてみます。

おなかをすかせて、食べまくります。
お楽しみに。




島根のある道の駅で、おもしろいBGMが流れている!
というので、動画にしてみました。
よかったら見てやってください。

いい味だしてるわー。


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