栗かぐや　　くりかぐや　　HL１

カネコ種苗（群馬県前橋市古市町一丁目）の育成したサツマイモ品種。
品種登録名は　「HL１」。
産地は、茨城県で、入手は青森でした。
2023年春に市場に投入したといいますから、試験栽培を除き、初収穫を入手できました。

【　品種登録情報　】

農水省に品種登録されています。抜粋し転載。

作物区分 食用作物
農林水産植物の種類 Ipomoea batatas (L.) Lam.　（和名：カンショ種）
登録品種の名称 HL1　（よみ： ）
登録年月日 2023/12/25
育成者権の存続期間 25年
品種登録者の名称及び住所
カネコ種苗株式会社 （371-8503 群馬県前橋市古市町　　）
・・・塊根の形は長方形、塊根の長さ／幅はやや太、塊根の数は極多、塊根の大きさはやや小、塊根の表皮の主な色は赤、塊根の表皮の二次色は無、塊根の肉の主な色は黄、塊根の目の深さは浅である。 　出願品種「HL1」は、対照品種「タマオトメ」と比較して、節のアントシアニンの着色が無又は極弱であること、葉身の裏面の葉脈のアントシアニン着色の大きさがかなり小であること、葉身の裏面の葉脈のアントシアニン着色の強弱が極弱であること等で区別性が認められる。

品種登録の写真では、やや太っちょな紡錘形になりやすいようです。

【　商標登録情報　】

登録番号：第6551512号
先願権発生日：令和3(2021)年 10月 29日
商標(検索用)：栗かぐや
権利者　氏名又は名称：カネコ種苗株式会社
住所又は居所：群馬県前橋市

「栗かぐやちゃん」でも商標登録しています。
青果だけでなく、加工食品全般の権利使用を想定しているようです。

【　カネコ種苗　HPより　】

品種の特徴についてHP紹介していますので、一部転載。

●自社開発のオリジナル交雑品種第2弾です。
●イモの形状は紡錘形でそろいが良く、秀品率に優れます。
●肉質はホクホクとしたやや粉質で糖度はベニアズマより高い傾向にあります。
●肉色は鮮やかな黄色で、加熱後の緑変も少ないです。
●貯蔵性に優れ、長期貯蔵しても過度の粘質になりにくいです。
●焼芋はもちろん天ぷらや大学芋など総菜加工にも適します。

黄色みの果皮で、やや粉質の果肉。肉色は黄で、貯蔵しやすいと紹介しています。
ホクホクの栗味であること、「満月みたいな黄金色」の果肉であることから、月をイメージする「かぐや姫」から名前をとったのかなと想像します。

【　じっさいに食べてみた　】

栗の字が入っているので、ホックホクなのかなと思いましたが、ややシットリの感じです。
甘さに特徴があって、ストレートに甘いです。
例えになるか判りませんが、リンゴでいうと、「奥州ロマン」を思い出しました。
ストレートに甘いのです。
雑味は少なく、特段の香りの主張があるわけではないです。

２本目。
２時間30分近く焼いてみます。
全体がプヨプヨして、うまく焼けているなと感じます。

「すずほっくり」と比べると、はっきり判るのですが、果肉が均一で、中心部も外周も大きな差がありません。
「栗かぐや」は、外側から中心部まで均一で、同じような果肉の印象です。

かなりの甘さで、やはり、前に食べたのと同じ感想。
ストレートに、甘い。
雑味なく、砂糖に近い甘さ。
ホクホク＝粉質と思うかもしれませんが、この品種は、そういう果肉ではなかったです。
あくまで、しっとりして、すこしホックリ。
日本語のニュアンス　伝わるでしょうか。

「すずほっくり」「シルクスイート」と食べ比べしました。

比較しながら味わうと、違いがより鮮明になります。
ブログ記事をあげていますので、よかったら　お読みください。

こちらから。

202312　改
202401　改