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すずほっくり さつまいも 甘藷
カテゴリ:やさい
名前が「すずほっくり」になりました。
食べると納得。
ファイル名:suzuhokkuri20211204.jpg
すずほっくり 鈴ホックリ
2019年登録の比較的新しいサツマイモ品種です。
東の雄「ベニアズマ」は、粉質のホクホクで人気です。
この品種も、ホクホクした粉質のタイプ。
すずほっくりは鈴なりに付くというところからこの名がつきました。
蒸し芋や焼き芋の食感が粉質でホクホクとし美味しいです。
焼き芋・蒸かしいも・てんぷら・大学芋などいろいろな食べ方で楽しめます。
用途が広いことも、特筆したい点です。
【 品種登録情報 】
農水品種登録DBから 引用 抜粋一部略
作物区分 食用作物
農林水産植物の種類 Ipomoea batatas (L.) Lam.(和名:カンショ種)
登録品種の名称 すずほっくり(よみ:スズホックリ )
登録番号 27622
登録年月日 2019/11/20
育成者権の存続期間 25年
品種登録者の名称及び住所
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 (305-8517 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1)
----塊根の形は楕円形、塊根の長さ/幅は中、塊根の数は多、塊根の大きさは小、塊根の表皮の主な色は紫赤、塊根の表皮の二次色は無、塊根の肉の主な色は黄、塊根の目の深さは浅である。 出願品種「すずほっくり」は、対照品種「高系14号」と比較して、葉身の裏面の葉脈のアントシアニン着色の大きさが無又は極小であること、塊根の大きさが小であること等で区別性が認められる。対照品種「べにはるか」と比較して、茎のアントシアニンの着色が無又は極弱であること、葉身の裏面の葉脈のアントシアニン着色の大きさが無又は極小であること、塊根の大きさが小であること等で区別性が認められる。
農研機構から転載
「すずほっくり」は、肉質がやや粉質の良食味サツマイモ品種です。上いも収量は「高系14号」よりやや劣りますが、いもの形状や大きさの揃いが良い長所があります。実需者による焼きいも適性の評価は「ベニアズマ」並の高いものです。
「すずほっくり」は、蒸しいもの肉質がやや粉質で食味が優れる「九系96013-11」(母)と外観および食味が優れる「べにまさり」(父)を2002年に交配し開発した品種です。
情報は少ないですが、
①型がそろいやすい ②ホクホク系の進化系 ③甘さもじゅうぶん感じられて美味しい
ので、今後 産地でも転換がすすむと期待。
外観の揃いが良いというのは、販売時点では大きなアドバンスです。
【 栽培してみた 】
食べた印象がとても良かったので、自園地で栽培しました。
苗数は40と少し多めに欲張りました。
草勢は、最初は元気がないな~と思っていたのですが、気が付けば、順調に育ちました。
2株ほどは、実のほとんどつかない状態。
良いものは、写真のように、鈴なりに実ります。
多少ばらつきがあって、153日目では、貧相な状態でした。
159-161日目に掘り出しましたが、ほぼタイミングは合っていたようです。
他の品種よりも、じっくりと育てたほうが良さそうです。
この年は、夏場40日程度降雨がありませんでしたが、放任状態。
農薬などの施用もとくにしていません。
農研機構の資料どおり、比較的形の揃いは良く、大きさにはバラつきがありますが、おしなべて紡錘形になるようです。大きさについては、一株ごとの生育差があるのか、300gほどのものから、ヒョロリとした小さなものまでありますが、他品種に比べれば、揃いが良い印象です。
【 じっさいに食べてみた 】
個体は2021島根県で入手。
焼き芋感想 以下
焼けたと思われる時間まで1時間40分。ほかのにんじん系芋は早々と焼けましたが、この品種は、しっかりと張りがあって、焼けたように感じませんでした。触っても張りと硬さがありました。
期待どおりのホクホクの食感。甘さは並。水分がちっともないのでは、という位にホクホクで、ベニアズマよりもホクホク感が強いかもしれません。
購入したのは、全体に細身な個体。
皮がうすく、実ばなれがよくて、皮に実がつきません。
ここはベニアズマより良いところ。
実の真ん中は、ホクホクで、栗のよう。
香りもよくとても良かったが、両端はスジっぽく、何かしらの匂いがありました。
栗の匂いとは違う。
ここはいただけない。個体差かもしれません。
つめたい牛乳を用意して焼き上がりを待ちましょう。
加熱後の黒変は強めとのこと。
他のサツマイモと食べ比べした記事をアップしています。
同時に食べ比べると、その違いは明瞭になります。
ご参考になさってください。
「栗かぐや」 すずほっくり シルクスイート
紅きらら ハロウインスウィート すずほっくり 紅はるか
202201改
202310改
202401改